2023/09/30

日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝えプレゼントを贈るお中元とお歳暮。もともと中国で神様にお供えをする習慣が日本のご先祖様へお供えをする習慣と交わり、現在にまで受け継がれていると言われています。もともとご先祖様や、家元へ献上するお供えものだったものが、江戸時代に入って商人がお取引先に贈り物を持参してあいさつ回りをしていたことが広まり、一般にも広く浸透しました。現在では会社上司・同僚やご近所づきあいのある人、そして親戚などへご挨拶と相手の健康を祈願して贈り物を贈る習慣となっています。
昔は神様へのお供え物として、お酒やお餅、そして珍味類などの日持ちするものが選ばれていたようです。近年でも食べ物や飲み物を贈ることが多いですが、季節感のあるものや地域の限定感のあるものをお歳暮として贈ると相手に喜ばれます。相手の家族構成や好みを考えて、受け取って迷惑にならないものを選ぶ配慮が必要です。北海道の親戚から毎年年末に届く大きな鮭など、季節感を感じられるものがあると、わくわく楽しみになりますよね。
昔はのし紙をつけて風呂敷につつみ、ご挨拶に直接うかがっていたものですが、現在は宅急便が主流。相手の家に到着するころにお電話をして、ご挨拶をさしあげるともっと喜ばれますよ。忙しくてお歳暮の時期に間に合わなかった場合は、お年賀として贈ればマナー違反になりません。その場合は、郵便ではなく直接持参したほうが良いとされています。